500mlのペットボトルに入った水が1本2500円。
パンデミックで水の供給がとまればありえるかもしれない。
マスクがそうだったようにモノの価値は需要と供給で決まる。
いまの日本は上水道が各地に行き渡っており、基本的に水に困ることはない(水道料金を払わないと止まるが)
水道料金もある程度の一定水準を保たれて供給されており、私達の生活は成り立っている。
しかし、どうだろうか。例えば
水道局の人たちが新型コロナに感染し、水道局を止めざるを得なくなったら?
新しいウイルスが水を介して感染するようなウイルスだったら?
そんな状況になったら私たちの命はだれが守ってくれるのだろうか。パンデミックにかかわらず、有事の際には結局のところ自分の身は自分で守るしかないのである。
この映画はパンデミックに陥ってしまった日本を描いたものである。
ネタバレしない程度に書かせてもらうと、「サバイバルファミリー」では感染症や病気ではなく、電気の供給が急にストップするというところから始まる。
この映画の面白いところは、恐怖にさらされた人(日本人)がどのような行動をするのかというのをブラックジョークを踏まえて描いているところである。
パンデミックになると人はどういう行動をするのか
不安になった人間は、普通の生活ではありえないようなことをしでかしてしまう。
例えば、人のものを奪う(略奪)である。冒頭の画像であったように水が2500円で売っている状況であれば、お金があるひとは購入して飲めるかもしれないが、お金がない人は水を飲むことができない。水を飲めないということは死活問題である。
そのような状況になると人はどうなるのか。それは「水を持っている者から奪う」ことをする。これは現在の日本では水が当たり前に供給されるので考えられないかもしれないが、起こり得る。
人が集まって集団生活をしていても、弱いものを助ける素振りをして騙すものも現れる。実際に日本でも被災地などではそういった悪質な詐欺が発生している。全員が助け合えば良いのだがどうしても「自分がよければそれでいい」という輩もでてくる。
それが悪いとか言いたいわけではない。そういう輩がいることも理解して自分で守るしかしかないのだ。かんたんなことで言えば貴重品は持ち歩く、などがそうである。
集団を捨て、個別で生きていくには
詐欺や嫌がらせ、盗難などにあうため集団生活を諦め、家族だけで生きていくことを決意するがそこには苦難が待ち受ける。
スーパーにいっても、すでに食料品はなく購入することもできない。自分たちで食料を調達することから始めないといけないのだが、購入することに慣れているので調達の仕方がわからない。
慣れない手付きで釣りをしてみるが、当然釣れることもない。プロでも坊主の日があるくらいである。
彷徨っているところにとある3人くらいのグループに遭遇するのだが、その人達は生きることに困っていない。理由は・・・・・・、続きは映画をぜひ観てほしい。
いまの生活がどれほど満たされていて便利な世の中なのかを思い知らされる映画である。
新型コロナウイルスで、自粛や自宅待機が広がっているなか、こういったオンデマンドを楽しむのも暇を持て余した現代人の知恵でもあるよね。
あと深津絵里さんがすごいいい演技されています。好き。