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映画「1917」の感想レビュー/ここが凄かった!まとめ

こんにちは。

先週の木曜日に映画「1917 命をかけた伝令」を映画館で観てきました。

 

 

本作は第一次世界大戦を舞台にした映画で、1600人の命を救うために伝令を届けるというドキュメンタリー映画。かなり時間をかけて撮影したということもあり2020年のゴールデングローブ賞アカデミー賞をいくつも受賞している。


本年度アカデミー賞®︎ 3部門受賞!撮影賞、録音賞、視覚効果賞

本年度ゴールデングローブ賞 作品賞(ドラマ部門)&監督賞受賞!





 


かなり話題になっていたし、なんといっても「全編ワンシーン、ワンカット」という、とてつもなく面倒くさい?ことをやってのけた映画だったので興味があり観に行きました。

 

ここからはネタバレを含む可能性があるため、ご拝読いただく際には十分にご注意ください。

 

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■映画の概要ストーリー

1917年4月、第一次世界大戦が始まって3年。フランスを横断する西部戦線では、長大な防衛線を挟んで、ドイツ軍とイギリス、フランスの連合軍が睨み合っており、多大な犠牲を払いながら消耗戦を繰り広げていました。

 

若きイギリス兵スコフィールドとブレイクは、撤退したドイツ軍を追撃中のマッケンジー大佐が率いる部隊に重大なメッセージを届ける任務を命ぜられます。あらゆる通信手段をドイツ軍によって遮断されているため、彼らの足だけが頼りですが、マッケンジー大佐の部隊に追いつくには、ドイツ軍が築いた塹壕やドイツ軍が占領中の街といった危険な地域を抜けなければなりません。重大な伝令を携えたふたりは、仲間1,600人の命を救うべく最前線へと駆け出します──。

 

全編を途切れることなくひとつながりの映像で見せる【ワンシーン ワンカット】。登場人物の感情の流れや臨場感を表現する<長回し>として多くの監督が【ワンシーン ワンカットの撮影】を取り入れてきた。本作では、2人の主人公たちの行動に寄り添い、究極の没入感を表現するため、約2か月の撮影期間を経て【全編を通してワンカットに見える映像】を創り上げた。

 

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映画「1917 命をかけた伝令」

 

1917 命をかけた伝令』(原題:1917)

監督/サム・メンデス

脚本/サム・メンデス、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ

製作/サム・メンデス、ピッパ・ハリス

出演/ジョージ・マッケイ、ディーン・チャールズ=チャップマン、ベネディクト・カンバーバッチコリン・ファースマーク・ストロング、ほか

上映時間/119分


公式サイト

 

 

紹介もほどほどに観てきた感想&レビューをご紹介いたします!

 

ここがすごかった!①、圧倒される迫力&臨場感

全編ワンシーン、ワンカットに見える映画の最大の強みでしょうか。とにかく迫力と臨場感がすごい!撮影はほぼ1人称というカメラ視点であるということもあり、自分が映画の登場人物で3人目の伝令者になった気分にさせられます。


撮影を手掛けたのは、『ブレードランナー 2049』(17年)でアカデミー賞撮影賞を受賞している名匠ロジャー・ディーキンス長回しは、技術スタッフと俳優たちの演技がぴったりと息を合わせることが必須。実に4ヶ月の綿密なリハーサルが重ねられたとのこと。圧巻の映像によって得られた、まるで自分が戦場に立っているかのような没入感は、これまで体験したことのないものです。

 


映画自体は、映画は1日(大体24時間?)の物語ですが命をかけた伝令というサブタイトル通り、色々な紆余曲折があります。シンプルなストーリーながら味方の待つ陣営までの道のり、草原、廃墟と化した街、河川、塹壕……などカメラの視点はずらさず、背景を巧みに変えて時間経過を見せる見事な手法は、サム・メンデス監督が優れた映画監督であると同時に、トニー賞受賞の名舞台演出家であることを思い出させます。いつの間にか昼から夜に、そして夜から朝にとドンドン展開していきます。

 

 

若き伝令兵とともに、戦場での過酷なミッションをともに遂行するような“異次元の疑似体験”は、この作品を唯一無二のものにしています。

IMAXでみるとさらに臨場感を味わえることでしょう!VRなども今後は発売してほしいです!!

 

 

 

 

ここがすごかった!②、飽きさせないカメラワーク

ワンカットの長回しといっても、「俳優の顔に迫るクローズアップも必要だし、彼らが風景の中にいる様子を引きで撮影する必要もあった」と語るディーキンス。

 

その熱意そのままに同じ視点一辺倒ということがありません!主人公にカメラがよったり、時には自然に人物をフレームアウトさせることで事件を勃発させます。この演出がナチュラルですごい。

 

映画のワンシーンではトラックの荷台で移動するときがあるのですが、「どこにカメラおいていたの?」というような視点からの撮影であったり、「ドローンでも使ったの?」というようなダイナミックなカメラワークで編集点はほぼわからない!(4箇所くらいはあったけど)

 

 

 

それとワンカットではどうしても飽きてしまうことがあります。正直言うと少し飽きました。

 

 

 

 

 

 


しかし!

 

個人的なところもあるでしょうが、「あー、ちょっと飽きてきたな〜」

と思い始めたときには、ベストなタイミングで展開がはじまり映画に惹きつけられてしまいます!ここがサム・メンデス監督のすごい舞台演出家のところかー!と素直にビックリします。

 

 

後からわかったのですが「あー。ちょっと飽きてきたな〜」と思ってしまい、「さすがに中だるみか〜」と思ったらクライマックスに突入し、映画を無事鑑賞!笑

体感的には1時間位で終わっちゃった感じです!それくらい飽きさせない(!?)映画でした。

 

 

 

ここがすごかった!③、脇を固める英国のスター俳優陣

映画の中には英国が誇る名俳優たちた多数登場しています。
コリン・ファース・・・・・・・第一次世界大戦の責任を背負っているエリンモア将軍役。

アンドリュー・スコット・・・・無人地帯で前線を守り続けるレスリー中尉役。

マーク・ストロング・・・・・・廃墟と化した農場でふたりと出会うスミス大尉役。

ベネディクト・カンバーバッチ・前線撤退中のドイツ軍を猛追している第2大隊を率いるマッケンジー大佐役。

リチャード・マッデン・・・・・トム・ブレイクの兄であるジョセフ・ブレイク中尉役。


それぞれ短い登場シーンながら、それぞれ強烈な印象を残しています。強烈な印象ですが私はベネバッチさんしかわかりませんでした。。。笑

 

 

ここが残念だった① 撮影手法はすごいが・・・

さすがワンシーン、ワンカットの映画ということもありすごい臨場感、緊迫感・緊張感があり、これは他の映画では真似できないものだと思う。

 

だからこそ?かもしれないがストーリーは至ってシンプル。抑揚もあるにはあるが、あまり印象には残らなかった。最後は美談でもなければ、悲壮感ただよう感じでもない。ハッキリいってストーリーにオチというオチはない。

 

臨場感、緊張感でいうならば「ハート・ロッカー」のほうが素晴らしかった。やはり撮影手法との掛け合わせが目新しかったのだろうか。。

 


映画の総評点をつけるとするならば3.8点/5点

 


どちらかというと業界人にウケが良さそうではありますが映画館で観たほうが良い映画という条件付きになりそうな映画ではありました。

 

 

1917-movie.jp