ざーーーーーーっ!と雨の音が鳴り止まないこの季節にピッタリな映画が見つかりました。
物語のあらすじ
キアヌ・リーブス主演のサイコスリラー風です。
家族を大事にし、幸せな日々を過ごしてきた良き父親エヴァン(キアヌ・リーヴス)。週末の夜、家族で旅行の予定が仕事の都合で家で留守番をすることに。
仕事に没頭していたエヴァンの集中を遮るようにドアをノックする音が聞こえる。ドアを開けた彼の目に飛び込んだのは、雨に濡れたジェネシス(ロレンツァ・イッツォ)、ベル(アナ・デ・アルマス)という二人の美女。大雨の中、道に迷ってしまったという彼女たちを優しさで家に入れたエヴァン。だがそれは転落への第一歩、突如として二人は凶暴な本性をあらわにする。
キアヌ・リーブスが好きになる
キアヌ・リーブスのことが好きな人はすでに映画を見ているのではないでしょうか。本記事はまだ観ていない人にこそおすすめしたい映画です。
数々の映画で悪役をなぎ倒し、地球、人類を救ってきたキアヌ・リーブス。本作品でもキアヌ演じるエヴァンを陥れようとする人物が現れます。その二人とは、雨の中、道に迷った美女2人。
裕福そうな家に住んでいるエヴァンが狙われたのでしょうか。それともたまたまなのか、美女ではなくてもずぶぬれの迷い人がノックしてきたら、多くの方は何かしらの協力や、できることをしてあげるのではないでしょうか。
例えば、タオルを渡す、駅まで送る、など。
エヴァンは仕事がたてこんでいたということもあり、「雨が止むまでの間、家の中で雨宿りでもどうぞ」と優しい言葉をかけ、迎え入れる。
家に入ってからというもの、美女たちは急変しエヴァンは人生転落への一歩を踏み出してしまう・・・。
ノックされたら追い払えるか。
この映画の怖さは、人の優しさにつけこんだ悪巧みであるというところ。もちろんエヴァンを陥れた2人が悪いということに間違いはないのだが、美女2人からの誘惑に負けたエヴァンにも責任があるのだろうか?
ある人は言うだろう、
「騙される可能性があるのに家にいれたエヴァンにも落ち度がある」(そもそもなぜ家にいれた?論者)
またある人は、
「家に入れたあとに断りきれなかったエヴァンにも非がある」(チョット期待してたんじゃないの?論者)
そのそもそも論者は、時として被害者への2次被害の可能性を排除しきれていないのではと思う。
よくある「痴漢されるのは短いスカートを履いているからだ」などと言い出しかねない。スカートを履くことは決して悪くはなく、どこまでいっても痴漢をするやつが悪いのである。
いま、自分が住んでいるのはマンションなのでずぶ濡れの誰かが玄関のドアをノックをして助けを求めてくる可能性は極めて低いだろう。でもこれが、エントランスで助けを求められたらどうだろう?家でなくても道で道案内を頼まれたらどうだろう?
全くの他人事とはいえず、途中で鳥肌が立ったことを覚えている。
キアヌ・リーブス最高
オチの解説は控えておきますが、キアヌ・リーブスの色んな表情、演技、立ち振舞いがみれて最高の映画でした。
雨の多いこの季節、自分ならどんな対応をするだろう?そんなことをちょっと思い浮かべながら観てほしい、そんな映画でした。