今日の栞

楽しいこと、新しいこと、気持ちいいこと

道案内から学ぶコミュニケーションの大切さ

道案内をするとき、「まっすぐ進むべきか」「少し右に曲がるか」という説明は、人によって捉え方が異なると思います。たとえば、「右に曲がる」と「右斜め前に進む」では全く違います。相手にどう伝わるのか、どのように受け止められるのかを考えて言葉を選ぶ必要があります。自分では「まっすぐ」と思っていても、相手には曲がっているように見えることもあるので、そういった点を補足するのが大切です。

道案内が上手な人は、説明の仕方がうまいといわれます。わかりにくい目印を伝えるより、少しずれるけれども、わかりやすい道を案内する方が、初めての人にとって親切です。つまり、正確に伝えることだけが良いわけではなく、その場に応じてわかりやすい表現を選ぶことが大事だと感じます。

最近、甥っ子や姪っ子と話す機会が増えましたが、彼らは高校生なので、見た目や体格は大人に近いです。しかし、話していると、少しわかりづらいと感じることが多いです。そこで厳しく詰めるのも大人げないので、「そうなんだ」と優しく聞き流しています。これは大人としての対応なのか、言葉選びが上手なだけなのかはわかりませんが、語彙力が少ないからだと考えています。そうなると、話していることが何を伝えたいのかよくわからなくなります。いっそ、彼が友達と話しているところを見てみたいものです。

甥っ子は短い文章で話すことが多いです。たとえば、「おいしい」と簡単に言うけれど、具体的に何がどうおいしいのかは説明できません。好きなことに対しても同じような反応なので、きっと同じ体験をしている人と話すことが楽なのだと思います。全てを説明しなくても、相手が理解してくれるからです。その心地よさは、確かに魅力的です。

文章を組み立てるというのは国語の力であり、作文の練習で鍛えられるものです。今になって、「ああ、読書感想文はこういうことだったのか」と感じるようになりました。そんなことを言いながら、私も読書感想文が苦手でした。甥っ子の成長が楽しみです。